主な機能
01紙の物理シミュレーション
Position-Based Dynamics ベースのソルバーで、Physics の Gravity、Air Resistance、Stiffness (Cloth-Paper)、Tumble と Physics › Wind の Flutter を調整し、紙が裏返りながら落ちる動きを作ります。
02Floor による床との衝突
Floor をオンにして Floor Type で床のレイヤー(Floor Layer)か仮想の床(Virtual Plane)を選ぶと、紙がその上に落ちて滑ります。床に落ちる影は World Light › Shadows の Cast on Floor で調整します。
036種類の変形(Wave、Wind、Crumple、Dent、Roll、Fold)
Wave、Crumple、Dent、Roll、Fold の各グループと Physics 内の Wind をそれぞれオンにして、揺れる・しわが寄る・丸まる・折れるといった形を作ります。
04Scatter で複数枚を時間差で落下
Scatter の Count で紙を複製し、Physics の Sequential Drop と Stagger で1枚ずつ時間差をつけて落とします。
クイックスタート
初めて使うときは、この順番で進めてみてください。
- 紙として使うレイヤー(手紙、写真など)を用意し、新しい平面レイヤーに Effect › TMC › TMC Paper を適用します。
- Paper Layer に表面のレイヤーを、必要なら Back Layer に裏面のレイヤーを指定します。
- Physics をオンにして、Gravity と Air Resistance で落ち方を調整します。縁がはためく動きは Physics › Wind の Flutter で加えます。
- 床が必要なら Floor をオンにし、複数枚が必要なら Scatter の Count を上げます。
- 3D カメラを使う場合は、Use Composition Camera でカメラと一緒に動くようにします。
パラメーターガイド
Effect Controls パネルと同じ順番です。After Effects を日本語で使っている場合、パラメーターは英語名の下に書かれた日本語名で表示されます。
Effect Controls · TMC Paperグループをクリックして展開
基本パラメーター7
Paper Layer紙レイヤー
紙の表側に使う画像/コンポジションレイヤー
Back Layer裏面レイヤー
紙の裏側に別途使うテクスチャレイヤー(未指定なら表側と同じ)
Use Composition Cameraコンポジションカメラ
コンポジションの 3D カメラをそのまま使うかどうか
Anti-aliasingアンチエイリアス
縁のジャギーを減らします。最終レンダリングでは上げてください。Off2x3x4x
Transformトランスフォーム6
Rotation X回転 X
X軸を基準にした回転です。
Rotation Y回転 Y
Y軸を基準にした回転です。
Rotation Z回転 Z
Z軸を基準にした回転です。
Anchorアンカーポイント2
Falloffフォールオフ
離れるほど効果が弱まる度合いです。
Physics物理17
Enable有効
重力や風で紙が落ちてしなる物理シミュレーションを使うかどうか
Air Resistance空気抵抗
速度に比例して動きを弱める抗力
Stiffness (Cloth-Paper)硬さ (布~紙)
0に近いと布のようにくたっと柔らかく、100に近いと紙のようにパリッと硬くなる素材の剛性
Sim Detailシミュレーション精度
物理シミュレーションの格子の細かさ(低いと大きくなめらかに折れて速く、高いと細かいしわまで出るが遅くなる)
Pin in Place (spin only)その場に固定 (回転のみ)
紙の位置を固定し、風や Tumble でその場で回転・はためくだけにするかどうか
Paper Collision紙の衝突
紙どうしをぶつけて積み重ねるかどうか(計算が重いため、少ない枚数での使用がおすすめ)
Velocity X速度 X
シミュレーション開始時の初速ベクトルの X 成分
Velocity Y速度 Y
初速ベクトルの Y 成分
Velocity Z速度 Z
初速ベクトルの Z 成分
Tumble回転落下
落下中に紙が自ら回転する速度(度/秒)
Start Time開始時間
シミュレーションが始まる時刻(秒)
Sequential Drop順番に落下
紙を1枚ずつ時間差をつけて落とすかどうか
Stagger時間差
Sequential Drop がオンのとき、紙ごとに落下の開始をずらす間隔(秒)
Randomnessランダム度
散布した紙ごとに動きの値がばらつく度合い
Seedシード
ランダムなパターンを変える値です。同じ値なら常に同じ結果になります。
Physics › Wind物理 › 風11
Enable有効
紙に風を当てるかどうか(Physics がオフでも、風による揺れの変形はかかる)
Depth Angle奥行きの角度
風が画面の奥/手前方向に傾く角度
Origin原点
コンポジションパネルに風向きの矢印を表示する位置(操作用で、結果には影響しない)
Turbulence乱流
風に混ざる不規則な渦の成分
Flutterはためき
紙の縁がすばやく震える、はためきの強さ
Seedシード
ランダムなパターンを変える値です。同じ値なら常に同じ結果になります。
Floor床12
Enable有効
落ちた紙が着地して止まる床を使うかどうか
Slide滑り
床に着いたあと、紙が滑っていく度合い
Enable Occlusionオクルージョンを使用
床レイヤーの奥に落ちた紙を床で隠すかどうか
Occlusion Depth Bias遮蔽の深度バイアス
紙が床の奥にどれだけ入ると隠れるかの距離(px、上げると床に置かれた紙が隠れにくくなり、マイナスにすると床のすぐ手前の紙も隠れる)
Occlusion Softness遮蔽の柔らかさ
Wave波形5
World Lightワールドライト5
Enable有効
紙を照らす仮想ライトを使うかどうか
World Light › Shadowsワールドライト › シャドウ8
Enable有効
World Light の光による影を描くかどうか
Cast on Paper紙に落とす
影をほかの紙の上に落とすかどうか
Cast on Floor床に落とす
影を床レイヤーの上に落とすかどうか
Biasバイアス
影の深度比較をずらし、自分の影によるムラを消す値(px、大きすぎると影が紙から離れて見える)
Quality品質
計算の品質です。高いほど滑らかになり、レンダリングは遅くなります。LowMediumHighUltra
Crumpleしわ5
Enable有効
フラクタルノイズで紙をしわくちゃにする変形をかけるかどうか
Seedシード
ランダムなパターンを変える値です。同じ値なら常に同じ結果になります。
Dentへこみ6
Enable有効
紙の1か所をへこませる変形をかけるかどうか
Roll巻き4
Enable有効
紙を端から筒状に巻き上げる変形をかけるかどうか
Fold折り5
Enable有効
1本の線を境に紙を折る変形をかけるかどうか
Crease折り目
折り目の線がどれだけ鋭く角張るか
Scatter散布21
Enable有効
紙を複数枚コピーして散布するかどうか
No Overlap重ねない
散布した紙が重ならないように配置するかどうか
Size Randomサイズのランダム
要素ごとにサイズをランダムに変えます。
Seedシード
ランダムなパターンを変える値です。同じ値なら常に同じ結果になります。
Animationアニメーション1
実践のコツ
- 物理シミュレーションは落下の開始時点から固定タイムステップで計算し直すため、レンダリングの順番に関係なく同じ結果になります。
- Back Layer を指定しないままにすると、表面と同じレイヤーが裏面にも使われます。
- 縁がギザギザするときは Anti-aliasing を 2x 以上に上げてください。解像度がとても高い場合はメモリを守るため倍率が自動で下がります(たとえば 4K では最大 2x)。
こんな場面で使います
- 手紙や楽譜が舞い散る叙情的なシーン
- 写真が何枚も床に落ちて積み重なる回想の演出
- 木の葉が風に舞う背景
技術ノート
- CPU ラスタライザーで頂点ごとの UV 補間とバイリニアサンプリングを行い、ソースを紙の面に貼り付けます。
- SmartFX ベースで、8・16・32 bpc とマルチフレームレンダリングに対応し、コンポジションの 3D カメラと連動します。
Pro 専用のプラグインです
Pro $199 の買い切りで、25種すべてと今後追加されるプラグインまで手に入ります。