主な機能
01レンズ歪み(Distortion)
Artistic と Calibration (VFX) モード、Brown-Conrady・Division モデル、K1〜K3・P1〜P2 係数を直接操作し、Distort と Undistort を切り替えられます。
02Chromatic
CA Amount、Prism Amount・Prism Angle、Spectrum、Spectral Samples で、RGB 分離から虹色の分光まで作れます。
03HandHeld
HandHeld の Frequency、Position X・Y、Rotation、Perspective で、三脚で撮ったショットを手持ち撮影のように揺らします。
04Film Damage・VHS
Film Damage(ホコリ、傷、フリッカー、ゲートの揺れ)と VHS(RGB Split、Chroma Bleed、Tracking Error、Scanlines など)を、それぞれオンにできます。
クイックスタート
初めて使うときは、この順番で進めてみてください。
- 調整レイヤーに Effect › TMC › TMC Camera を適用します。
- Distortion でレンズの歪みを、Chromatic で色収差を加えます。
- Vignette で画面の端を暗くし、HandHeld で揺れを加えます。
- レトロなルックは、Film Damage や VHS グループをオンにして作ります。
パラメーターガイド
Effect Controls パネルと同じ順番です。After Effects を日本語で使っている場合、パラメーターは英語名の下に書かれた日本語名で表示されます。
Effect Controls · TMC Cameraグループをクリックして展開
基本パラメーター5
Enable有効
TMC Camera のすべての効果をまとめてオン・オフします(デフォルトはオン)。
Show Guidesガイドを表示
オン(デフォルト)にすると、コンポジションパネルとレイヤーパネルに黄色いガイドを描きます。ガイドはレンダリング結果には出ません。
Distortion歪み14
Modeモード
ArtisticCalibration (VFX)
Modelモデル
歪みの数式モデルを Brown-Conrady と Division から選びます。Brown-ConradyDivision
Distortion Fine歪みの微調整
Artistic モードで使う補助の歪みで、縁に近いほど強くかかります。Distortion と逆方向にすると、中心と縁が逆向きに曲がる波打つ歪み(陣笠型)になります。
K1 (radial)K1 (放射状)
Calibration (VFX) モードで使う、Brown-Conrady の放射方向の歪みの1つ目の係数です。
K2 (radial)K2 (放射状)
放射方向の歪みの2つ目の係数です。
K3 (radial)K3 (放射状)
放射方向の歪みの3つ目の係数です。
P1 (tangential)P1 (接線)
レンズの偏心で生じる接線方向の歪みの1つ目の係数です。
P2 (tangential)P2 (接線)
接線方向の歪みの2つ目の係数です。
Optical Center光学中心
歪みの中心になる点(主点)です。
Edge Behaviorエッジの処理
歪みでフレームの外側を参照するとき、その部分を埋める方法です。TransparentClampRepeatMirror
Scale to Fill画面に合わせて拡大
Auto にすると、歪みで生じた縁の空白が見えないように自動で拡大します。OffAuto
Chromatic色収差6
CA Falloff色収差のフォールオフ
中心から縁に向かって色収差が大きくなるカーブを Linear と Quadratic から選びます。LinearQuadratic
Spectral Samplesスペクトルサンプル数
虹の分散を何段階に分けて合成するかを決めます。高いほど滑らかになり、レンダリングは遅くなります。
Spectrumスペクトル
分散の色を RGB の3色で手早く近似するか(RGB (Fast))、可視光のスペクトルで計算するか(Rainbow (Spectral))を選びます。RGB (Fast)Rainbow (Spectral)
Vignetteビネット15
Vignette Typeビネットの種類
Natural (cos4)CustomMechanical
Blend Mode描画モード
エフェクトを元の映像と混ぜる合成方法です。NormalMultiplyScreenOverlaySoft LightAdd
Flickerちらつき
明るさが不規則にちらつく度合いです。
Flicker Seedちらつきのシード
ちらつきの順番を変える値です。
Irisアイリス9
Blades絞り羽根の数
絞りを構成する羽根の枚数です。
Composite BG背景の合成
絞りの外側の領域を何で埋めるかを Transparent、Black、Color から選びます。Color を選ぶと BG Color で塗ります。TransparentBlackColor
HandHeld手持ち撮影9
Seedシード
ランダムなパターンを変える値です。同じ値なら常に同じ結果になります。
Edge Coverエッジの補完
揺れで見えてしまったフレーム外の領域を何で埋めるかを選びます(デフォルトは Mirror)。Use Edge BehaviorRepeatMirrorScale To Cover
Film Damageフィルムダメージ17
Enable Film Damageフィルムダメージ有効
Flickerちらつき
明るさが不規則にちらつく度合いです。
Gate Weaveゲートウィーブ
フィルムがゲートの中でわずかに揺れ、フレーム全体がふらつく動きを加えます。
Shakeシェイク
フレーム全体をランダムに揺らす強さです。
Dust Roughnessダストの粗さ
ホコリの粒の輪郭の粗さを決めます。
Scratch Wobbleスクラッチの揺れ
縦のスクラッチが左右に揺れる幅です。
Scratch Break-upスクラッチの途切れ
スクラッチが縦方向に途切れて断片になる度合いです。
Blend Mode描画モード
エフェクトを元の映像と混ぜる合成方法です。NormalMultiplyScreenOverlay
Animation Speedアニメーション速度
フィルムダメージの模様が時間とともに変わる速さです。
Random Seedランダムシード
ランダムなパターンを変える値です。同じ値なら常に同じ結果になります。
VHS24
Degrade劣化
テープのダビングを重ねたように、画質全体を落とす度合いです。
RGB SplitRGB 分離
R・G・B チャンネルを横方向にずらす幅です。
Tracking Errorトラッキングエラー
VHS のヘッドトラッキングが狂って、横のラインがずれる現象を加えます。
Dropoutsドロップアウト
テープの傷みで信号が途切れ、横線が走る現象を加えます。線の見え方は Dropout Style で選びます。
Dropout Thicknessドロップアウトの太さ
ドロップアウトの線の縦の太さです。
Scanlines走査線
CRT の走査線模様の強さです。
Head Switchingヘッドスイッチング
VHS のヘッドの切り替わりで、画面最下部の数ラインがずれる現象を加えます。
Animation FPSアニメーション FPS
VHS ノイズの模様を1秒に何回新しくするかを決めます(デフォルトは24)。
Seedシード
ランダムなパターンを変える値です。同じ値なら常に同じ結果になります。
Quality品質2
Resample再サンプリング
Bilinear (Fast)Bicubic (Sharp)
その他のパラメーター1
実践のコツ
- Show Guides をオンにすると、ビネットの範囲と歪んだレイヤーの境界、3x3 グリッドがコンポジションパネルに表示されます。
- 画面の端が空いてしまうときは、Edge Behavior を Clamp や Mirror に変えるか、Scale to Fill を Auto にします。
- 2D の光学系エフェクトなので、3D カメラとは連動しません。一番上の調整レイヤーに置くのがおすすめです。
こんな場面で使います
- ビデオカメラで撮ったような VHS 風のレトロな MV
- フィルムカメラの質感を持たせた回想シーン
- レンズの歪みと手ブレで出す臨場感
技術ノート
- OpenCL と Metal のバックエンドで、色深度ごとの専用カーネルを使って処理します。
- 8・16・32 bpc、SmartFX、マルチフレームレンダリングに対応し、コンポジションパネルとレイヤーパネルにガイドを描くカスタム UI を備えています。
Pro 専用のプラグインです
Pro $199 の買い切りで、25種すべてと今後追加されるプラグインまで手に入ります。